Q and A
よくある質問にお答えします
2025年7月10日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
今日はなぜドアノブの周りのドアの塗料が黒ずんだり剥げてしまうのか?というお話です。
写真はある百貨店のバックヤードのたくさんスタッフさんが通るドアのドアノブ周辺の写真です。
まあ「ある百貨店」ってわかる人にはわかる画像なんですが。。
実はこれはある程度仕方がないことなんです。
まずこの現象のことを「皮脂軟化」と言います。
皮脂軟化は手の油分が塗料にちょっとずつしみこんで柔らかくなる現象でほとんどの塗料で起こります。
基本的は2液硬化型のウレタンか焼付塗料など硬い塗料だとこの皮脂軟化は起こりにくいといわれています。逆に普通の水性塗料や油性の塗料などではこれは非常に起こりやすく、早くこの状態になります。
さてこれになってしまったらどうしたらいいか?
対処方法はあるのでしょうか?
対処方法1
しっかりと柔らかくなってしまった部分をやすり落とし、2液型の塗料を塗る
対処方法2
しっかりと柔らかくなってしまった部分をやすり落とし、皮脂軟化を防ぐ系の水性塗料を塗る
対処方法3
しっかりと柔らかくなってしまった部分をやすり落とし、普通の水性塗料を塗って皮脂軟化を防ぐクリアを塗る
ざっと書きましたがこのような対処になります。
扉を塗るのはそんなに難しい話ではないので、もし塗ってみたいと思ったらぜひお問い合わせくださいませ。
2025年7月9日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
「発泡ウレタンは塗れますか?」
と京都店のスタッフから質問がありました。お客さんに聞かれたそうです。
結論から申し上げますと「硬い硬質タイプなら塗れます」です。
柔らかいのはスポンジ状のもので、あまり柔らかいと塗料が追従しません。
まあ追従するような塗料もあるのですが、ケースバイケースですね。
硬質タイプでも塗料によっては、溶けてしまうのでは?とも言われますが、発泡ウレタンは2液硬化型の素材なので化学的にしっかり結合しているので溶ける心配はありません。
ネットで見てみると発泡ウレタンは本来の断熱目的以外にもアート的に使われたり、造形の下地に使われたりと様々な使い方をされてます。
そしてその上から塗料を塗っているのですが気にせず塗ったりしておられますので、問題なく塗れるのではと思います。
2025年6月26日 | CATEGORY:Q&A, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
街を歩いていたらこんな風景を見ました。
おそらく玄関扉をホームセンターで買ってきたブルーで塗り替えて、気が付けばタイルを汚してしまっていた、といったところでしょうか。
塗り終わって扉はきれいになってもがっかりすることになってしまいます。
塗料屋さんとしてアドバイスできるのは、
「ラッカーシンナーで掃除してみては?」
です。
塗られているのが油性にしても水性にしても結構日数が立ってしまっているので取れにくいかとは思いますが、まだタイルの上だということが救いです。
このタイプのタイルはシンナーで変色するなどは無いと思いますのでどんどんラッカーシンナーでこすったりして取ればよいかと思います。
取れにくければウエスをシンナーで浸して塗装膜の上に置き、上からビニール袋などをかけて乾燥しないようにして10分ぐらい置き、またこする、とか、こする際にもブラシ系を使うのもありかと思います。
塗料の膜は一番表面に酸素と酸化した膜があるので、それを物理的にも削れば一気に溶かして取ることができるかと思います。
どちらにしましてもラッカーシンナーは直接手で触らず、換気をよくしてお使いください。
ラッカーシンナーはこちら>>
シンナーの購入時には使用用途を備考欄にてお伝えください。
2025年6月4日 | CATEGORY:Q&A, TAKARATORYO Original Paint Shop
タカラ塗料の大野です。
お客様からのご質問で、
「マイクロセメント「モルクラフト」を塗った後にビスは打てますか?」
と、いただきました。
確かにマイクロ「セメント」とつきますし、通常のセメントではビスは入らなさそうですよね。
下穴をしっかりあけてボルトを入れないと無理そうにも感じます。
答えは
A.ささります
このモルクラフトの板はMDFといって、安い家具によく使われている木の粉を固めて作ったような木材です。これ自体はビスが刺さります。
肝心のモルクラフトはというと固いとはいえビスは軽々と入ります。
まあ厚さ1ミリほどもないのでさほど難しくありません。
ただ注意点はあります。
それはモルクラフト=防水性があるもの、なのでビスを打つ際はその穴の部分から水が入らないように、接合部にシリコンを打つなどその際の部分をしっかりシールしておきましょう。
2025年5月9日 | CATEGORY:Q&A, よくあるご質問, 代表大野ブログ
タカラ塗料の大野です。
壁紙を塗ってみたいけれど、失敗したらどうしよう、ぐちゃぐちゃになったらどうしよう、と考えて一歩踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そんな方に起こりうる失敗とその対策や対処について書いていきたいと思います。
今回は「塗装のス編」です。
前回タレについて書きましたが、それは塗料を塗るときに分厚く塗ると起きるトラブルでした。
今回の塗装のスは塗料がどちらかというと少ないときにおこるトラブルです。まあトラブルというよりは「まだ塗れてない」だけなんですが。。
塗装のスは見つけにくい
塗装のスとはこういう状態のときのことです。
よくわからないですよね。拡大しますと・・・
さらにコントラストをつけると・・・
中のほうに塗れていない白い部分があるのが見えると思います。これがスです。
「塗れた!」と思っていても乾いてみたらこのようにスがあった、ということが多いです。
白から白へ塗り替える場合は目立ちにくいですが、色をつけると結構目立ったりします。
なぜこのようなことになるのでしょうか?
スができるメカニズム
なぜこのようにスが入ってしまうのでしょうか?
へたくそな絵で紹介します。
■毛の短いローラーで塗ったときに壁紙の凹凸に入り込まず、そもそも塗れていない場合
短毛(4ミリほどの毛の長さ)のローラーで塗ると壁紙の奥に入り込まずに塗れていない、ということがあります。
■塗料の膜ができて塗れてると思っても乾いたら塗れていない場合
塗料のスができないように気を付けて押し込みながら塗っても乾いたらスができてる場合があります。
その場合はこのように膜状になっていて塗れていないことに気づかず、乾いたときに膜がとれて前出のような状態になっていることもあります。
スができたらどうしたらいい?
スができたらどうしたらいいか?
答えは簡単でもう一度そこの部分を塗ってください!
まあ気を付けることとしては、乾く前に塗料やローラーを片付けずに待ち、乾いてスが見えなかったら片づける、とすれば大丈夫です。
壁紙塗装の際は「スを探す」を心がければ大丈夫です。
その他壁紙塗装の失敗のリカバリー方法などについてはこちら>>