調色(ちょうしょく)とは色を混ぜ合わせて好みの色を作ることです。
つまりお客様のオリジナルカラーをお作りすることが可能なのです!!
元の色と同じ色を作ることも可能ですし、全くこの世にない色も作り出すことができます。
日本塗料工業会が定める色(日塗工)というのがありまして、それには600色以上が記載されています。
これだけでも、ホームセンターに並んでいる色には比べものにならないほどの色があるわけですが、実は塗料を混ぜ合わせて作れる色は何億とも何兆ともいえないほど、無限の数があります。
ですので、「調色」と言う作業が必要となるのです
マンセル値、日塗工番号がわかっていて、下記の種類の塗料の場合は「調色屋」がお勧めです。
塗料の種類 | 説明 |
---|---|
フタル酸 | 速乾性の油性塗料。安価。 |
1液ウレタン | 内外部用高耐候性建築用1液ウレタン。 |
2液ウレタン | 高光沢高耐性工業用2液(4:1)ウレタン。別途硬化剤要。 |
水性艶消 | 内外部用水性艶消。全艶消しのみ。内部壁面に最適。「EP」 |
水性アクリル | 内外部用水性艶有。全艶有〜3分艶まで対応。内外部壁面や、木部に最適。「AEP」 |
水性シリコン | 外部用高耐候性水性艶有。外壁に最適。全艶有〜3分艶まで対応。 |
水性メタルコート | 内外部用鉄部用水性艶有。木部や壁面もOK。全艶有〜3分艶まで対応。アクリル系。 |
日塗工・マンセル値のわかっている色はこちらからご注文いただけます。
調色をするのはとても難しいです。
色をぴったりとあわすのは1滴2滴の色の追加で濃すぎたり薄かったりと、とても神経質な作業です。
しかもお客様が欲しいぴったりと合わないといけません。
多すぎるともったいないし、少ないなんて論外。
そんな調色工程を表にしてみました。
今回は日本塗料工業会(日塗工)の色見本の2015年H版のF39-80Hという色を合わせます。 色の指定はこの色見本のほか、過去の色見本はもちろん、お客様がお持ちになった見本や壁の一部、機械の一部、または塗り終えた塗料の缶などからあわせることもあります。 | |
この色見本には色そのものは載っていますが、色の作り方までは載ってはいません。 ですので、色を見てだいたいの設計図を頭の中でつくり、4キロとご注文を頂いているのでその量になるようにあわせていきます。 ちなみにこの色は白、黄色、紺色(青)、黒でできています。 | |
大体の分量を考えながら、混ぜていきます。微量ずつ、一滴二滴と足していき色を出していきます。 | |
塗料は乾いてから主に、青、黒、赤系の色があとから出てくるので、大体の色より少し薄いぐらいをまずは目指します。 | |
乾かすまでにどれだけ寄せられるかが、スピードの鍵です。経験がものをいいます。 | |
色が大体あったら一度板に塗り乾かします。乾かした色を色見本と合わせて見比べて、色を見ていきます。 そして、色が合うまでペンキを混ぜ、乾かし、色を見ます。 だいたい一色あわすのに、数回これを繰り返します。 なかなか合わないときなどは何十回とこれを繰り返し、色を合わせていきます。 | |
色の検討が付いた時点で1kg作る場合は、1kgに合うように量も合わせていきます。 | |
量と色が合えば最後に色を微調整します。 | |
量と色があれば缶に入れていきます。艶消し剤の入っている色などの場合はこの時点でストレーナーで濾してから入れます。 | |
ラベルを貼ったら完成です。 |
今回のような中彩色が一番気を使います。 たくさんの要素(色)が複雑に混ざりあっているからです。 そんな調色を毎日こなしています。 お気に入りの色を見つけたいとき、元の色と同じにしたいときなどは、是非当店にご相談ください。
当店では、お客様との距離が近い分、
「こんな塗料が欲しい!」
「あんな商品があったらいいな」
というご意見を多数お聞きします。
それを叶えるために、色々とお調べしまして既製品を探すのですが、存在しないことも多々あります。
無いなら作ってしまえ!ということで、他のお店には無いオリジナル商品が多数あります。
そんな商品をご紹介します。
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