タカラ塗料のブログ

【ペイントランスご相談事例】古家を貸しスペースへリノベーション中に、内装の色決めにご来店されたお客様

本社から徒歩1分のところにある、タカラ塗料ショールーム「ペイントランス」。
「車用塗料の色選びに悩んでいる」「ペンキを使ったDIYの工程がよく分からない」等、
お客様の様々な塗料・塗装に関するお悩みに対し、経験豊富なスタッフが丁寧にお応えしています。

こちらのページでは、ペイントランスにお越しいただいたお客様のご相談事例を紹介していきます。

今回はある島で古家を貸しスペースへ改修中のお客様が、内装の色決めにご来店くださいました。

ご相談内容は、トイレのドアを緑色で塗装したいが、気に入る色が見つからないので、実際に色を見て選びたいとのことでした。

当店オリジナルカラーの「ミルクセーキ」、「ドライリーブス」を隣接した部分に使用しているので、それと合う色をご希望でした。
日塗工、Benjamin Mooreの色見本帳、他たくさんの色見本帳を見ながら、自然光に当てたり、色見本を合わせて、検討していただきました。
最終的には、Benjamin Mooreの「Deep Jungle」という色を気に入っていただき、こちらのお色で調色となりました。

また、塗装予定のドアはツルツルした素材でしたが、プライマーはすでにお持ちとのことでした。
マットな仕上げをご希望でしたので、塗料の種類は「水性艶消」をおすすめいたしました。
塗料1kgで3平米2回塗りで塗装面積を算出し、水性艶消 2kgをご購入いただきました。

タカラ塗料では、様々なカラーの色見本を多数取り揃えております。
色選びや塗料・塗装についてじっくり相談したい・塗装後のイメージを知りたいという方は、ぜひお気軽にペイントランスへお越しください。

タカラ塗料店頭サービス、ショールームのご案内の詳細につきましては、こちらよりご覧ください。

モルタル調天板を自作する上でモールテックスのようにもっと滑らかな表面にする方法を検証

スタッフTです。

先日、IKEAのバタフライテーブルと木製スツールにマイクロセメント「モルクラフト」を塗ってみたレポートをお伝えしました。初心者でもコテを使ってモルタル調のおしゃれなテーブル天板とスツールに仕上げることができました。

このマイクロセメント「モルクラフト」は水に強く丈夫な硬さが特長ですので、ペンキを塗るDIYでは対応の難しい水回りや床面などにも施工できるという可能性をを感じています。

リノベーションの際に、古い設備を廃棄せずに生かしながら、自分でおしゃれな水回りを作ることもできそうですね。モールテックスみたいな素材を導入してみたいけれど高額だったり、専門業者にオーダーしないとできなかったりで諦めている方にご提案できたら良さそうと考えております。

今回、3度目の「モルクラフト」施工になります。1回目はIKEAのバタフライテーブルの上に被せるテーブル天板をホームセンターで木材をカットして作成、2回目はIKEAのスルーツをお揃いに施工。こちらの制作手順や解説のレポートは、このブログ記事の一番下にリンクを貼っていますので、ぜひご覧ください。初心者でもそれなりに恰好良い見た目になっています。専門的な道具を用意する必要もなく、コテを動かすだけこんな風におしゃれに仕上げられるのは感動ものです。ますますマイクロセメント「モルクラフト」の魅力にハマっています。塗れば塗るほどコツが掴めて面白い、モノづくりを楽しめる方にもおすすめな「モルクラフト」。本日のレポートもご参考いただけると何よりです。

失敗ではないけれど気になった点。モールテックスのような滑らかな表面にならなかった原因

コテすら持ったことのないDIY初心者の施工事例

今回のレポートのテーマは表面の仕上がりについてさらに検証です。

1回目の制作テーブル天板と2回目の制作のスツールの座面の画像をご覧ください。どちらも同じ材料を使用していますが、仕上がりの雰囲気は違って見えます。手で触ってみるとよくわかるのですが、テーブル天板の表面は岩を切り出したかのようなゴツゴツしたハードな感触。それに比べると木製スツールの座面の方が滑らかな仕上がりになっています。

ここが失敗、コテ使いのコツ

それぞれの表面を拡大すると、より違いが見えますね。前回のブログ記事でも検証と実践をしてみましたが、テーブル天板の方はベースに埋め込んだメッシュが分厚いこともあって、なかなか平らにコテで塗材をうすく均一に塗りつけることが難しかったのでした。

マイクロセメント「モルクラフト」の基本的な構成はこちらの4層になっています。床面の場合は全面に厚手のメッシュとベースを塗って硬く丈夫にする必要があります。

メッシュの網目が浮き出てしまうと、その上に塗る主材にも凹凸が目立ってしまうため、メッシュの網目を表面に出さないよう均一にコテでベースを塗るのがコテDIY初心者には難しく感じました。

木製スツールの方はベースを塗ったりメッシュを敷く必要がなかったため、うすく均一にコテで主材を塗り広げられたため表面を滑らかにすることができたのだと思います。

美しい滑らかな表面を目指す重要なヒント

ですが、まだ皆さんの想像する「モールテックス」に似た感じの表面には遠い…?!と思っていたところ、メインとなる色付きの層「主材」に入っている骨材という砂の粒子の大きさに種類があることを聞いたのです。

1回目のテーブ天板、2回目の木製スツールで使用した主材に含まれる骨材の大きさは「中」だそうです。骨材の粒が小さい「小」も存在するとのこと。骨材の粒の大きさは仕上がりの好みによって決まるそうですが、粒が細かい方が表面の目が詰まってよりツルツルに近づくのではないか?という予想のもと、実際にコテで塗ってみることにしました。

実際にコテを使ってどちらがより滑らかで美しいモルタル調表面に仕上がるのか実験

マイクロセメント「モルクラフト」施工の作業手順

1.プライマーを塗る

ローラーを使って塗っていきます。乾燥させた面を触ってみると、細かなザラザラとした砂の粒が表面についたような感じになります。

2.ベースを塗る

元々の素材の表面が荒く凹凸が目立っていたため、今回はベースをうすく塗ってみることにしました。凹凸を埋めるようなイメージでベースをうすく均一に塗って、乾燥させた後でサンドペーパーを使ってより表面が均一になるよう丁寧な処理を心掛けてみました。

3.主材を塗る

「主材」に含まれる骨材の粒子の大きさの違いが分かりますか?実際に見るとその差は歴然でした。左の砂の粒はややざらっとした感じ、右は砂の粒が感じられないくらいの滑らかな状態でした。ゴマペーストのクリームみたいで何だか美味しそうです。当たり前ですが口には入れないでくださいね。

コテを使った塗り心地も違います。コテでうすく滑らかに伸ばすことが容易でした。ただ、この工程の前に塗ったベースの方が粒子が荒いので、コテの角度を傾けすぎたり、塗材の残ったコテを引きずってしまうとベースが見えてしまうので慣れるまで少し難しく感じました。

1回目の主材を塗ってから、2回目の主材を塗ってコテを押し付けて磨きをかける作業は、前回よりも簡単に「目が詰まって光ってくる…!」を実感できました。この作業がモルクラフトの醍醐味と言っても良いのではと思います。

3.トップを塗る

仕上げにプライマーを2回塗って完成です。3回目のモルクラフトを使っての施工は非常にスムーズでした。工程の流れさえ把握していれば失敗することがないかも知れませんね。実際の施工をする前に、30cm×30㎝くらいのベニヤ板でも良いので試し塗りするとイメージつかめると思います。

完成の表面仕上がりを比較しました

どちらがモールテックスに似ているか?

完成したIKEAの木製スツール。左は前回施工の骨材の粒の大きさが中くらいのもの。右が今回施工した骨材の粒が小さいものです。

骨材の粒でかなり見た目が変りましたね。でも、粒の大きさの違いもありますが、コテの使い方でもかなり表面の差が変ってくることを報告いたします。

こちらの画像はどちらも「骨材の粒の大きさは中くらい」なのですが、うすく均一に塗ることでかなり表面滑らかに見えませんか?左はコテで磨きをかけることができたので目が詰まって見えますが、右はコテで磨きをかける前に表面が乾燥してしまったため、目を詰めることができませんでした。

マイクロセメント「モルクラフト」なめらかな表面に仕上げるコツ

DIY初心者が3回施工して検証してみた結果、以下の3点がポイントと感じました。

1.コテでうすく均一に塗材を伸ばし広げる

2.主材の砂の粒子は小さい方がより表面がなめらかになる

3.主材をコテで磨く作業は乾燥させすぎてしまうと、きれいに目を詰めることができない

ちなみにまだあまり乾いていない状態ですと、今度はコテにせっかくきれいにならした主材がくっついてしまうので表面が凸凹になってしまいました。

キッチンカウンター天板、テーブル天板、洗面台天板、玄関土間など用途別のおすすめ

床面などはハードな印象の方が好き、という方もいらっしゃると思いますし、多少のムラや凹凸などの質感がかえって自分だけの愛着がわくかも知れません。一方で、テーブル天板は平らな面を重視しないと食器を置いた時にガタガタしてしまうと気になってしまいますね。用途や場所によっても気をつけるべきポイントが変わってくるかも知れません。

施工を重ねるごとにコツをつかんで自信がついたので、まずは小さいものからチャレンジしてみたり、実際の施工をする前に、ベニヤ板などで試し塗りすると良さそうです。

今回もマイクロセメント「モルクラフト」をコテで楽しく塗ってみました。次はキッチンや洗面所の水回りで使用する場面での汚れについての検証をしてみたいと思います。次回のブログをお楽しみにお待ちください。


(2024.2.1追記)

お待たせしました!

水まわりやテーブル天板にコテDIYできるマイクロセメント「モルクラフト」発売になりました。

詳細は下記バナーよりご覧ください。

「タカラ塗料お問い合わせ」はこちら>>

「IKEAのテーブル天板をコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事①」はこちら>>

「IKEAの木製スツールをコテ初心者がマイクロセメントモルクラフトで施工した記事②」はこちら>>

「キッチンや洗面台の天板として使える?汚れや熱変化や防水性を実験した記事④」はこちら>>

【ペイントランスご相談事例】車の全塗装後クリアの塗装をしたいとご相談に来店されたお客様

本社から徒歩1分のところにある、タカラ塗料ショールーム「ペイントランス」。
「車用塗料の色選びに悩んでいる」「ペンキを使ったDIYの工程がよく分からない」等、
お客様の様々な塗料・塗装に関するお悩みに対し、経験豊富なスタッフが丁寧にお応えしています。

こちらのページでは、ペイントランスにお越しいただいたお客様のご相談事例を紹介していきます。

今回のお客様は、車をターコイズブルー系の色で全塗装したい。
耐久性を上げたいので、その上から車体全体を外部用クリアで仕上げたい。塗装できる?とのご相談です。

まず、ターコイズブルー系のお色ですが当店の提案色の中にはないお色です。
そのため、お客様事例の中にあるカスタムカラー又はその他色見本帳よりお選びいただき、調色する流れとなりました。

またクリアに関して、艶消し塗料の上からクリアで保護するのは推奨しておりませんとご説明いたしました。
艶消し塗料の上からクリアを塗ってしまうと、「鈍いつやが生じる・白くくすむ」といったことがおこります。
さらに、艶消しのクリアの耐久性は艶消し塗料と同じくらいなので、耐久性が上がるといったこともございません。

多くのお客様からクリアで仕上げなくて大丈夫?とのお声をいただきますが、当店の車用の塗料は
「養生、マスキング→足付け(表面をやすること)→脱脂(汚れや油分を落とすこと)→塗装」で完了です。
当店「刷毛塗り全塗装」サイトにてクリアについて詳しく説明しております。
よろしければご覧ください。

刷毛塗り全塗装後のクリア仕上げについての詳細はこちら>>>

タカラ塗料では、様々なカラーの色見本を多数取り揃えております。
色選びや塗料・塗装についてじっくり相談したい・塗装後のイメージを知りたいという方は、ぜひお気軽にペイントランスへお越しください。

タカラ塗料店頭サービス、ショールームのご案内の詳細につきましては、こちらよりご覧ください。

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タカラ塗料について

当店・株式会社タカラ塗料は昭和24年から続く塗料店です。
塗料の販売、塗料の色を合わせる調色、オリジナル商品の開発、全国へのインターネット通販を行っております。

オリジナル商品

当店では、お客様との距離が近い分、 「こんな塗料が欲しい!」 「あんな商品があったらいいな」 というご意見を多数お聞きします。 それを叶えるために、色々とお調べしまして既製品を探すのですが、存在しないことも多々あります。 無いなら作ってしまえ!ということで、他のお店には無いオリジナル商品が多数あります。 そんな商品をご紹介します。

  • セメント風塗料材

  • チョークボードペイント

  • エイジング塗料のコンガリー

  • サビ風塗料

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